ママの読み物

子どもの中学受験に賛成できない親の気持ち~中高一貫校に通ったわたし達夫婦が反対した理由~

こんばんは、mimiです。

突然ですが、わたし達夫婦は息子の中学受験に反対してました。

特にわたしは5年生まで大反対でした。
夫はわたしほどではなかったですが、乗り気ではない、ぐらい。
結局本人の意志が非常に固いものだったんで、最終的に応援しました。

入試直前ということで、ある家庭の受験物語でも読んで気持ちをやわらげてもらおうかな、と思います。

今日は思いっきり中学受験に反対していた母親(わたし)のお話です。

息子が中学受験を決めた理由

「お母さん、ぼく、受験する」

この言葉から始まった我が家の受験物語。

我が家は息子の「受験したい」という言葉がなければ絶対に受験はなかった家です。

長男が小学校入学を機に、引越ししました。
公立小学校・中学校に通いやすい立地。
わたしが魅力を感じた公立中学の近くに家を建てることにしました。

もちろん、そんなの子どもは知らないし関係ありません。

3年生から入塾しましたが、その塾は大手中学受験塾ではない公立高校に強い塾と評判の場所。
まさか、中学受験にも力を入れ出してるなんて知りませんでした。
こじんまりした塾ですが、最難関校への合格率が高い塾に知らない間になっていて、息子に「中学受験してみる?」と、その年の合格実績表を見せてみたらしいです。

長男は「みんなで」とか「一緒に」とか「団結」が好きな典型的な日本人気質。
その年、最難関校に志望者全員合格を達成していたんです。
大手進学塾のように三桁人数はもちろん、二桁もいません。
5.6名だったと思いますが合格率は100%ですよね。

3年生の息子、仲間たちと一緒に子の中学に全員合格したいと思ったようです。
それぐらい、塾が好き、塾の先生が好き、勉強もそれなりに好きだったんです(本人談)

わたしが中学受験に反対した理由

自分自身中学受験をして、中高一貫校に通っていたのに反対したのは後悔しているからではありません。
むしろ、中学受験をして良かったし、中高一貫校は最高に楽しい日々でした。
夫は幼稚舎から一貫で、同じく一貫校、私立校の良さを余すところなく知っています。

そんなわたし達夫婦が息子の受験に反対した理由はいくつかあるのです。

1.中学受験は大変である

3年生の息子はたぶん、安易に受験受験と言ってました。

そりゃそうです。

初めての塾、受験なんだから想像もつかないでしょう。

わたしも夫もガッチガチの教育ママに塾漬けにされて育っています。
感謝するしかない人生ですが、小学生の間ぐらい遊び中心にしたいという気持ちは合致していました。
私立中志望ならそもそも駅前にマンションでも買います。

入学してからの魅力については申し分ないです。

ただ、どんなに大変な世界か知っているからこそ、これは12歳(中学受験)ではなく15歳(高校受験)で体験して欲しいイベントである、と思ってたんです。

2.長男の性格上向いてない

受験は「切磋琢磨」というステキな四字熟語もハマりますが、「足の引っ張り合い」のような側面もあります。
「蹴落とす」とか「自分が一番になる」みたいな精神がないと病む、そして負けます。

長男は絵に描いたような平和主義者。

全員合格を夢見ている間はダメだと思ったんです。
時代の違いですけど、わたしは誰か一人落ちたら枠が空く、くらいに叩き込まれた世代です。
手に手を取ってみんなで合格、みたいなこと言ってる長男に受験は絶対に無理だと思ったんです。

3.公立中学で地元の仲間を大事にしてほしい

夫婦で地元の友だちという概念があまりなかったもので、勝手に地元の幼馴染というものに憧れていました。

プラス、長男の友だちは本当にみんな優しくて良い子ばかり(いい子ちゃん的な意味ではない)
そんな子たちと競争競争ではない世界でのんびりして欲しいという気持ちがめちゃくちゃ強かったんです。

部活や定期テスト前の勉強を共に、みたいなことをイメージしていたんで、自発的な「受験したい」発言は青天の霹靂でした。

5年生で反対から賛成になった理由

こんな理由から、どうしても中学受験は嫌でした。

中学受験て、ある程度やっぱり家族の協力あってのもの。
受験勉強のために兄弟の時間まで取り上げたくなかったし、家族の時間を大事にしたかったというのもあります。

いくら「お母さんは受験はイヤ」と言っても珍しく折れないんです(他のことは秒速で折れるタイプ)

5年生の間、自力で最難関クラスに在籍できたら応援する、という条件付きで譲歩しました。
この頃には、塾の担任の先生からも懇談のたび、顔を出す度に説得されてました。
塾講師をしていたからわかります。

そう、長男は「けっこう出来る子ども」だったのです。

気付けば家にいる時間の大半は宿題やテスト勉強に取り組んでいました。
わたしや夫のように「親にあれこれ言われたくないからする勉強」ではなく「親が協力してくれないから自力でやる勉強」をしていました。

そして、約束通り、5年生2月まで最難関クラスを自力キープしていたのでした。

中学受験を応援すると決めてからの家族の変化

それまでは、長男1人の戦いのような感じでした。
わたしは中学受験生を教える立場にありましたが、長男にはノータッチ。
今考えると本当によくやったな、と感心します。
どんだけ私立に行きたいんだろう、と不思議にすら思いました。

だからこそ、賛成したなら志望校に行かせてやろうじゃないの、と今まで放置した分「受験生がいる家」にしました。
次男・三男にも説明。
夫はわたしより早くから多分長男を応援していたと思います。
だから協力は惜しみませんでした。

自力でまかないきれていなかった、わたしの専門科の国語を重点的に家庭学習でフォロー。
その間、誰一人としてテレビも見ず、静かにしてくれていました。
ここは子どもが勉強できる環境の記事にも書きましたが、昔から勉強タイムなるものが我が家には存在したので、弟2人もあまり苦痛ではなかったようです。

3年生から2年間、全く長男のペースに合わせた生活をしなかったので残り1年は長男中心に回る家庭作りをしました。

中学受験に賛成して良かったのか

即答で「良かった」と言えます。

まず、ぬるま湯育ちの軟弱な男子(言い過ぎ?)と思っていた長男の無骨で頑なな一面を見られたことが何よりだったかもしれません。
あれだけ親に反対されてる中、勉強できる子ってなかなかいないです。
これは我が子でも認めるべき良い点だと思っています。

そして彼は、自分が全員合格の目標を果たせなかった1人になりました。

その中学より「良い」とされる中学に通ってますが、第一志望には不合格です。
詳しいことはこちらの記事を読んでみてください。

不合格を乗り越え、時間をかけて第二志望校へ通いだし、本当に逞しくなりました。
また、友だちにも恵まれ、地元を大事にしながら思いっきり広い視野を持てるようになりました。
昔は怖がりで臆病な子でした。
今は微塵もそんなこと感じません。

メンタルの弱さから全落ちも覚悟していました。

本当に中学受験低学年時期の基礎的な勉強部分がしっかり身についていました。
「やらされる勉強」より「やる勉強」が大事なことだと身をもって実証してくれました。
自分一人で頑張りぬいた根性は見上げたものだと今も言っています。

そんな息子が中学で上位の成績を取り続ける勉強法を詳しく書いた記事はこちらです。
良かったら参考にしてください。

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【中学生のためのZ会の通信教育】



息子に聞く「受験に反対された子どもの気持ち」

息子にわたしが受験に反対していたときのことを聞いてみました。

息子
息子
なんで普通のお母さんみたいにしてくれないんやろうってずっと意味がわからなかった

考える間もなく言った言葉です。

息子
息子
みんなテストの点数悪いと怒られるって言うけど、うちは別に何にも言わないからそこは気楽やった

めちゃくちゃポジティブ(笑)
わたしが賛成してからの気持ちを聞いてみました。

息子
息子
お母さんてほんまに塾の先生してるんやなと思った

以上、別に反対のままでも良かったらしい長男への質問でした。

【中学生のためのZ会の通信教育】

まとめ

中学受験は生半可な気持ちで始めると引くに引けなくなる、と塾講師の立場になってじゃないと、受験というものを見られませんでした。
最後までわたしは「先生」「母親」ではなかったはずです。
これは、次男にもそうだったと思います。

だって、わたしは先生だし。

ここは仕方ないと子ども達は別段何にも思っていなかったみたいです。
2人とも、関西の受験ママが目指す中学に合格したので時々いろいろ聞かれるのですが、本当にこれが全てで、何にもアドバイスできることもないし、する権利もなかったりします。
ずっと「早く受験終わらんかな」と思ってました、すみません。

多分、入ってからの方が口うるさく感じてると思います。
中高一貫校はちゃんと勉強すればグングン伸びますが、遊んでしまうと浪人まっしぐら路線に乗ることもまた自身の経験から知っているからです。
私立中高一貫校に行って私大とか破産するから本当に親不孝、と遠回しな圧力をかけ、日々復習だけはしっかりするように言ってます。

いまはきっと普通のお母さんらしい感じだと思ってます(わたしだけかな?)

遠い学校に通う長男が選択した家庭学習のZ会

長男の通学時間は往復4時間はかかります。
塾なんて言ってるヒマありません。
そこで、英数国だけ予習もしたいということで選んだのがZ会の通信講座です。

こちらの「中高一貫コース」先取り学習をし、今は国語のみ受講しています。
中高一貫コースも3コースあり、充実したカリキュラムでレベル別学習ができます。

公立コースには理科社会もあります。

mimicは、Z会派スタディサプリ派に分かれます。
長男は添削ありが良いようなのでZ会推しです。
わたしも学生時代受講していた中高一貫コースは本当にコスパもよくオススメです☺
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